2010年2月25日木曜日

古市


近々、友人がお伊勢参りをする!のでアドバイスを、ということで、
わたしがわかる範囲で、ぜひお力になれたら!
こんなにハッピーなことはないなと思った。

充実したおかげ参りになるように
メールでやり取りもしながらご一緒に今、練っているところ。

そんななか、ぶわっと記憶が蘇ってきたことがあって、
非常に血が騒いだ。

小学生のころ、学校で伊勢の歴史を調べる、という課題があって
わたしのグループはくじ引きで、「古市街道」を調べる担当になったので、
資料館にも行き、実際に坂道を歩き、
くまなくその土地を感じ、発表したことがあった。

そう、古市(ふるいち)という地にも、
伊勢を語るのに、とても重要なルーツがあるのだ。

 伊勢神宮に大勢でお参りする、「おかげまいり」で、
外宮さんと内宮さんを繋ぐ、参宮街道の途中に発達したのが古市街道なのである。

江戸時代以降に参宮客でにぎわっていた遊廓や芝居小屋や旅館がたくさんあり、
古市街道という坂道は、立派な歓楽街、だったのだ。

特に有名なのは、三味線や胡弓を爪弾いて芸を見せていた、
お杉とお玉という女芸人がいたということや、
「伊勢音頭恋寝刃」のモデルにもなった、油屋おこんがいたこと、
これは、石碑という形で今も跡が刻まれている。

古市を歩いても、今や、
そんなに賑わっていたんやぁ!?と、
お囃子が常にきこえていただなんて信じられない心地にもなるのだけれど

今でもありがたいことに、
十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも名が登場する、
断崖建てという5階建ての「麻吉旅館」だけが今でも変わらず営業していて、
その建物の風情や存在感を目の当たりにすると、圧巻である。

麻吉旅館のそばには、
伊勢音頭の遊女の祖神でもあり、芸道の守護神ともいわれる
アマノウズメノミコトを祀る「長峰神社」や、
大岡越前もお参りして出世して出世地蔵といわれる「桜木地蔵」もあり、
徳川家康の孫にあたる千姫の菩薩を弔う「寂照寺」もある。


調べていた小学生の頃、
その地を踏みしめているだけで、なんだか感じる!
ゾクゾクと血が騒ぐ!という感覚が幼いながらもあったことも
おぼろげだけれど、思い出した。
今、このタイミングであらためて
伊勢の一部を学べて、感謝なのである。


なんだろう、このドキドキと胸騒ぎは。

考えてみるだけでもとてもドラマティックだ。

参宮客と、身を削って商売をしていた人々の、歓声や笑い声だけじゃなく
汗と涙と、
それだけでもなく、血も流れていたこと、
愛欲渦巻く人間模様や、善くも悪くも人間の本質みたいなものも
まざまざと色濃く刻まれていたこと、
様々な歴史を知って、わたしは心からドキドキ、してしまうのだ。
しかもそれが自分の故郷であること。

伊勢は「神都」ともいわれる地である。
しかし、
光と陰のコントラストはどんな場所にもあるということなんだと
いい意味で、わたしはそうあらためて思っている。

わたしは故郷に誇りをもって、
今後も学び、思いやりをもって貢献していきたい。

そして、護り神がいてくださること
こころから感謝、であります。


友人のお伊勢参りは
どんな旅路になるだろうか。
豊かな心のひろがりのあるおかげ参りになることを
祈って。


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